良く噛んで食べたら、食欲は落ちる?
先日テレビで「よく噛むと内蔵脂肪が減る」という情報が流れたと、友人から聞きました。ご飯を食べるときに良く噛めばいいんですか?それとも特別なものを噛むんですか?
どんなメカニズムで内臓脂肪が減るのかおしえてください。
(ひとみさん/H.N からの質問)
良く噛んで食べるメリット
結論から言うと、よく噛むことによって、内臓脂肪は減らすことができるといわれています。
『満腹中枢』という言葉を耳にされたことはあるでしょうか?
人の脳にはその満腹中枢へと働きかける、ヒスタミンという成分があります。
このヒスタミン、分泌量が少ないと「おなかがいっぱい」という感覚は得られませんが、食事のときにいっぱい噛んで食べることでヒスタミンを増やすことができ、「おなかいっぱい」という感覚を手に入れることができるんですね。
他にもたくさん噛むことによって、
○ 唾液がいっぱい出る→消化を助けてくれる
○ 血糖値が上昇しやすい→満腹を感じられる
○ 顎を動かす→酵素などの栄養分が脳に届くため老化防止になる
○ 歯と歯茎が丈夫になる→胃腸への負担の軽減
などという効果もあります。
食事の量を減らしても噛むことによって「おなかいっぱい」になることができれば、ダイエットも可能ということになりますよね。
低カロリーで噛み応えがばっちりのものなどを食べれば、効果も更にアップします。例えば、海藻類や野菜であれば、皆さんご存知のようにカロリーも低くオススメです。
食べる量を減らし、よく噛めば自然に食欲も落ち着きますよ。
ところでさっき「噛むことによって唾液の分泌が増える」ということをご紹介しましたが、その唾液の中には成長ホルモンも入っているそうですよ。
成長ホルモンの入っている唾液をいっぱい飲み込むことで、若返りの効果もあるとか!食欲を抑えるだけではなく、よく噛む、という行為は体を健やかにしてくれる、といった感じですよね。
早食いしてしまう人は、どうしても肥満傾向に陥りがちです。
1度口の中に食べ物を含んだら、30回から35回ほど噛むことで食欲は落ち着いてきます。よく食べ物を噛み、食べ物の美味しさを味わってみてくださいね。